【PR】外国人雇用メディア

フィリピン特定技能人材の特徴とは?採用までの流れも解説

介護業界における人材不足が深刻化する中、外国人労働者の採用が注目されています。特に、フィリピン人の特定技能人材はその優れた国民性やスキルから、多くの介護事業者に選ばれています。しかし、実際に採用を進めるにあたって、手続きの複雑さや文化の違いに不安を抱える方も多いのではないでしょうか。本記事では、フィリピンの特定技能人材の特徴や採用までの流れを分かりやすく解説します。

フィリピンの特定技能人材の魅力

出稼ぎ国家

フィリピンは多くの出稼ぎ労働者がいる国として知られています。国民の約1割(※)が海外で働いており、経済的理由から家族を支えるために出稼ぎを選ぶ人が多いのが特徴です。

また、フィリピンでは英語が公用語として使用されており、他国の英語圏で働く経験を持つ人材も少なくありません。こうした理由から、コミュニケーション力が高い即戦力となる人材が多く、日本の介護現場にも適応しやすいとされています。


※参照元:公益財団法人 国際労働財団公式HP(https://www.jilaf.or.jp/news/20240702-4289/?utm_source=chatgpt.com)※2024.7.2時点

明るくフレンドリー

フィリピン人の多くは、陽気で明るい性格を持っています。温暖な気候の影響もあり、初対面の人とも気軽にコミュニケーションを取ることができます。介護の現場では、利用者との心の距離を縮めることが求められるため、フィリピン人のフレンドリーな性格はそういった点で利用者の心に寄り添える存在です。

また、同僚や上司との関係性も良好に築けるため、職場の雰囲気を明るくする存在となるでしょう。

家族を大切にする

フィリピンでは、家族を第一に考える価値観が当たり前です。そのため、仲間や利用者にも親しみを込めて接するのが特徴です。一方で、家族に何かがあった場合には仕事を休むといった急な欠勤が起こる場合もあります。この点については、事前に理解しておくことが採用後のトラブル回避につながります。

ホスピタリティに溢れる

フィリピン人は、他人を助けることに喜びを感じるホスピタリティ精神がとても高いと言われています。介護現場では、利用者に寄り添い、相手が快適に過ごせるように配慮することが大切です。この点でフィリピン人は、笑顔で声をかけたり、細やかな気配りをしたりと利用者との信頼関係を深めることができるでしょう。

フィリピン人を受け入れるために必要なこと

MWO(旧:POLO)への申請準備

フィリピン人を採用するには、駐日フィリピン共和国大使館海外労働事務所(POLO)への申請が必要です。この手続きでは、雇用主としての認可を得るために書類を準備し、提出しなければなりません。

特に、POLOの審査は非常に厳しく、書類の不備がある場合や、英語での面接対応も求められるため、手続きのハードルが高いのが特徴です。申請が通らなければ採用を進めることができないので、正確な書類作成と提出が重要です。

国民性や宗教への理解

フィリピン人の多くはカトリック教徒であり、宗教的な価値観を大切にします。そのため、日曜や祝祭日には礼拝や宗教行事に参加を希望する場合が多いです。このようなスケジュールの調整を尊重し、勤務体制を柔軟にすることが重要です。

また、家族を最優先する文化が根付いているため、急な家庭の事情で休みを取ることがある点も理解しておく必要があります。こうした背景を踏まえ、フィリピン人が安心して働ける職場環境を整えることが、長期的な雇用につながるポイントです。

フィリピン人を採用するまでの流れ

1.POEA認定の現地の送り出し機関と契約

採用の第一歩は、フィリピン政府認定の送り出し機関(POEA認定機関)と契約を結ぶことです。POEA認定機関とは、海外で働くフィリピン人の人権を守るため、受け入れ企業と人材を結ぶ役割をはたしています。

この機関は、フィリピン人労働者の人権を守り、適切な人材の紹介や雇用契約の適正確認、さらにはトラブル発生時の調整役を担っています。POEA認定機関のリストは、フィリピン政府の公式ウェブサイトで確認することが可能です。

2.フィリピン人材と契約

次に、採用する人材と雇用契約を結びます。この際、POEAを通じた書類審査が行われ、契約内容が適切であるかを確認されます。契約書には、給与や労働条件などの詳細が記載されており、すべて英語で記載する必要があります。この過程をクリアすることで、正式にフィリピン人材を雇用することが可能になります。

3.特定技能ビザを取得

特定技能ビザの取得は、フィリピン人労働者が日本で働くために欠かせないステップです。日本国内に在住しているフィリピン人の場合は在留資格変更許可申請を、フィリピンから新たに受け入れる場合は在留資格認定証明書交付申請を行います。

この手続きには多くの書類が必要となるため、行政書士や入管手続きの専門家に相談するとスムーズに進められるでしょう。

4.就労を開始

ビザ取得後、フィリピン人労働者は正式に就労を開始します。日本の職場環境や業務内容に慣れるまでには時間がかかる場合もあるため、介護技術の基本指導や日本の文化・職場ルールの説明などの初期研修や日常会話の日本語指導などのサポート体制を整えておくことが重要です。期的な面談やフォローアップを行い、職場定着率を高める工夫をしましょう。

5.MWO(旧:POLO)の審査書類を提出

就労開始後も、POLOへの審査書類提出が必要です。この手続きでは、給与明細や雇用契約書などの書類を提出し、雇用が適正に行われていることを証明します。これらの書類はすべて英語で用意する必要があるため、事前に準備を進めておくことが大切です。

6.MWO(旧:POLO)との面接

最後に、雇用主とPOLOの職員との面接が行われます。この面接では、英語で事業内容や雇用計画について説明することが求められます。面接に合格すれば、晴れてフィリピン人労働者の採用が完了します。面接の準備には時間をかけ、しっかりと説明できるようにしておきましょう。

まとめ

フィリピンの特定技能人材は、コミュニケーション能力やホスピタリティ精神に優れ、介護現場に適した特徴を持っています。加えて、POEA認定の送り出し機関を通じた採用により、適切な手続きと信頼性が確保されるため、安心して雇用を進めることができます。しかし、採用にあたってはPOLOやPOEAへの申請準備、国民性や宗教への理解が必要であり、手続きの複雑さも考慮しなければなりません。

そのため、採用までの流れをしっかり把握することで自社の職場環境に合った人材を見つけやすくなり、介護現場のチームワークをより円滑になるでしょう。また、フィリピン人の国民性を理解すれば、採用後のサポートがスムーズになり、文化的な違いによる誤解や摩擦を減らすことができます。